雨漏りでよくあるトラブル例
2019年9月24日更新
雨漏り修理は原因を特定することが難しい工事のひとつです。
そのため雨漏りが原因でトラブルに発展してしまうことも少なくありません。
雨漏りの原因の特定には時間をかけてさまざまな条件の中で修繕方法を検討することが大事になります。
雨漏りでよくあるトラブル例を紹介しますので参考にしてください。
雨漏りが原因で発生する1番多いトラブルは、修理後に起きる雨漏りの再発です。
一度は止まったように見えた雨漏りも、時間の経過で同じ場所や、違った場所で起きることもあります。
雨漏りが再発してしまう理由は、原因の特定が出来ていないために間違った修繕を行っている場合があります。
天井に染み出た雨漏りの修繕を行うには、直上の屋根や周囲の外壁を調べることから始まりますが、建物の構造は見えない部分も複雑で、どういうルートで天井に染み出ているのかを特定することは難しいです。
実際に散水試験を行って雨漏りの原因を特定する方法には効果がありますが、散水試験後の修繕にも注意が必要です。
雨漏りの修繕は、原因を特定した後で、建物が完全に乾燥してから行うことが重要なポイントです。
しかし修繕業者の中には原因の特定が曖昧だったり、十分な乾燥期間を持たずに施工してしまうことも少なくありません。
雨漏りした場所が乾燥しきる前に屋根や外壁の隙間を塞いでしまうと、建物の内側では湿気の逃げる場所がなくなってしまいます。
常に湿気が多い状態は、湿気を好む白アリ被害や木材の腐食にも繋がってしまいます。
雨漏りの修繕は、雨が入り込んでしまった隙間を埋めることが大半で、建物の構造を変えてしまうような根本的な対応はできません。
実際には、屋根材が割れてしまったり、外壁のコーキングが切れただけでは室内まで雨漏りする可能性はかなり低いです。
建物の構造上、屋根材や外壁の下には必ず防水紙が貼ってありますので、クラックなどひとつの原因ですぐに雨漏りには繋がることはあまりありません。
いくつもの原因が複雑に重なり合って天井のシミに繋がってしまうことも知っておくことが大事です。