屋根工事の基礎知識
2019年3月15日更新
知っておきたいお住まいの各部位の名前
当社は屋根修理、外壁修理の専門なので、用語がわからない状態でお問い合わせいただいても全く問題ないのですが、自分でもわかっておきたいとお客様から伺うこともあります。
何かと難しく、数も多い建築専門用語ですが、ここではこれだけ知っておけば役に立つというものを厳選してお伝えします。
屋根の周辺
破風(はふ)
切り妻屋根の妻側、三角形になっている部分のこと。 ここに取り付けられる板を破風板と呼ぶ。屋根の形状によって切り妻破風、入母屋破風、唐破風と呼び分けられることもある。
ケラバ
切り妻屋根などで雨樋がついていない部分の屋根の端部分。 建材や部材の名前ではなく、場所を示す言葉で妻側の端部分。(画像では白い部分とその上方)
鼻隠し(はなかくし)
軒先に取り付けられた水平の部材のこと。屋根内部への雨風の侵入を防ぐのが役割。破風と混同しやすいですが、雨樋がついているほうが鼻隠しと覚えるとよいでしょう。
屋根の上
大棟(おおむね)
屋根の頂上、お住まいの一番高いところにあり、屋根の面と面が交差する部分。 屋根のほぼ中心にある水平な部分で、雨水の侵入を防ぐため、棟板金や棟瓦などが取り付けられている。
隅棟(すみむね)/下り棟(くだりむね)
寄棟屋根や入母屋屋根で四方の角に配置されている棟のこと。 屋根の高い部分から見ると下っているので下り棟とも呼ばれる。
雨どいの各部分
雨どい
屋根に降った雨水を集め、地上や下水に排水させるための設備。 取り付けられる部位によって様々な呼び方をされる。玄関の上などの大きな庇に取り付けられることもある。
軒樋(のきどい)
屋根の軒先に取り付けられた水平方向の雨樋。屋根の上に降った雨水を集める。 特定の方向に勾配が付けられており、その方向に雨水を流すようになっている。
竪樋(たてどい)
垂直方向に取り付けられた雨樋。雨水を地上や下水へと導く。
集水器 (しゅうすいき)/上合(じょうごう)
軒樋と竪樋の交差する部分に取り付けられた箱状のもの。軒樋を流れてきた雨水を集め、竪樋へと流し込む。(画像の囲みの部分)
這樋(はいどい)
屋根の上を這うように設置された雨樋。2階の竪樋から流れてきた雨水を1階の雨樋に導く役割を持っており、1階の屋根に設置されることが多い。
窓や外壁部分
幕板(まくいた)
境界を分けるような使い方をされる横長の板のこと。 外壁に設置されるものは接合部を隠して防水性を高める他、装飾的な意味合いで用いられる。ベースカラーとアソートカラーを仕切るアクセントカラーとして使われることも多い。
雨戸(あまど)
大きめの窓の開口部の外側に設けられた戸のことで引き戸、シャッター、折り戸とさまざまなタイプがある。 雨戸が設置されてないお住まいや、小さめの窓のみだと、設置されていないお住まいもある。強い風雨や防犯の為に設置されることが多い。
戸袋(とぶくろ)
引き戸の雨戸を開けたときに収納する箱状のもの。 雨戸があるのに戸袋がなく、レールの上にそのまま収納する仕組みのものもある。
庇(ひさし)/霧よけ(きりよけ)
玄関や窓などの開口部の上に設けられた小さな庇のこと。 霧や雨の室内への浸入を防ぐ役割がある。近年では取り付けられていないお家も多い。
まとめ 全部覚えてなくても大丈夫です(笑)
本当はこの何倍も呼び名があったりして、キリがありませんので・・・。
ただ、家の外装は、これだけのパーツで構成されており、雨漏り対策や家の防水工事には、様々な要素が必要になります。そこをしっかり理解して提案してくれる業者さんを選ぶようにしましょう。