FRP防水
2019年3月13日更新
FRPは繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced Plastics)の略称で、
ガラス繊維などの強化材(補強材)で補強されたプラスチックのこと。
強度・耐水性・成型性が優れていることから、船舶、水槽、バスタブ、波板、自動車など幅広く使用されている。
建物の屋上や陸屋根、ベランダなどの防水工事で使用され、
出来上がった防水層は、継ぎ目のないシームレスな層となり、優れた防水性能を発揮。
FRP防水の工程
- 床面の清掃
- プライマー(下塗り材)の塗布
- シート状のFRPを敷く
- ポリエステル樹脂で固める
- 3,4.をもう一度繰り返す(重ね張り)
- トップコート(表面保護の塗料)を塗る
FRP防水の工事は、1~2日で済むことが多いです。
防水工事のなかで最も短い工期となります。
FRP防水のメリット
防水性が高い
FRPは風呂の浴槽や宇宙ロケットなど、建築物よりも防水性が求められるものにも使われている素材です。
水を通さない力は圧倒的です。
耐荷重、耐摩擦に優れている
仕上がりは固くて丈夫になる素材で、屋上の駐車場などにも使われています。
軽い
1平米あたり4kg前後と他と比べてとても軽い素材です。
そのため、築年数が経った住宅のベランダなど、重さに弱い住宅に向いています。
工期が短い
乾燥を待つ工程が少ないため、工期が短い傾向にあります。
乾燥が必要なトップコート樹脂も数時間程度で乾燥します。前述したように1日~2日ほどで防水工事ができてしまいます。
デメリット
費用が高め
アスファルトを、ガラス繊維(グラスファイバー)の基材に含浸・コーティングし、石粒で表面を着色して作るため、表面の石粒が落ちてくる場合があります。屋根下にお庭がある場合、こまめに掃除しなければなりません。
施工できない場所がある
防水層は固く、伸縮性がないので、木造かつ広い面積(10㎡以上)は施工ができません。